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実地棚卸と在庫の年齢調べをしましょう
商品や製品の棚卸は、定期的に、できれば毎月実施して下さい。
実地棚卸は、在庫の担当者だけで行うのではなく、
経理部など他の部署の人も立ち会って行うようにしましょう。
例えば、担当の営業マンだけで実地棚卸をすると、
滞留在庫や不良在庫の報告がされないこともあります。
担当者としては、これらの在庫については伏せておきたいからです。
第三者が立ち会うだけで、過剰在庫、滞留在庫、不良在庫が
わかることもあります。
さらに在庫の年齢調べを行って、長期在庫をリストアップして下さい。
長期在庫のリストは、関連部署に回送し、その原因をつきとめ、
善後策を講じる必要があります。
不用品を発見したら早めに処分して、少しでも資金を回収して下さい。
売上高の極大化を目指すのはやめましょう
売上高の極大化を目指すと在庫は増える一方となります。
品切れによって販売機会が失われないように
大量の在庫を抱えてしまうからです。
確かに売上がなければ、利益が出ませんし、
仕入代金や経費の支払いもできません。
しかし、闇雲に売上を増やしても、利益が出るものではありません。
下手に売上を増やそうとすると、不良在庫、不良債権の山となり、
借金が増え、余分な経費がかかり、資金繰りが苦しくなるだけです。
現在は、デフレでマイナス成長、低成長、モノ余りの時代です。
大量の在庫を売り切るのは容易ではありません。
大量在庫は滞留在庫に結び付き、不良在庫となります。
これからは、売上高の極大化を目指すのではなく
キャッシュフロー経営に移行することが在庫減らしの第一歩です。
滞留在庫や不良在庫は早めに処分しましょう
不用な滞留在庫や不良在庫は早めに処分すべきです。
これらの在庫でも、持っていればいつかは売れるだろうと
考えている経営者も少なくありません。
しかし、これらの在庫を抱えていても、
保管コストがかかるだけで、永久に売れないかもしれないのです。
滞留在庫や不良在庫となった不用品はバーゲンなどによって一掃すべきです。
バーゲンでも売れないものは廃棄処分しましょう。
不用品から少しでも資金が回収できれば、資金繰りにプラスになりますし、
これを借入金の返済に充てれば、支払利息を節約できます。
とにかく、バーゲンでも廃棄でも、処分してしまえば、
費用か損失が発生するので節税になります。
また、保管コストも減らすことが出来ます。
滞留在庫や不良在庫などの不用品を発見するには、
実地棚卸を定期的に行って、いつから在庫になっているのか、
何年在庫のままなのかを把握する必要があります。
さらに大切なことは、滞留在庫や不良在庫を発生させない体制作りです。
売れるかどうかわからないような商品は、
単価が高めとなっても仕入を少なめにするとか
陳列品のみを持つようにするなどの対処が必要です。
過剰在庫や不良在庫の原因をつかみましょう
在庫を減らすと資金繰りは楽になります。
では、在庫を減らすにはどうしたらいいでしょうか。
まず、なぜ在庫が増加したのか、
なぜ過剰在庫や不良在庫を抱えてしまったのかという
原因を究明することです。
原因がわからなければ対処のしようがないからです。
過剰在庫の原因は、販売計画と仕入、製造計画の失敗です。
まず考えられるのが、在庫切れによる販売機会の喪失をなくすために、
大量の在庫を抱えてしまうというケースです。
これは、売上高至上主義の転換や売れ筋商品と
納入予定品のみを持つようにするなどの対処が必要です。
次に考えられるのが返品です。
返品がされた商品はキズや汚れがついて滞留在庫や不良在庫に
なりかねません。
返品が生じない売り方を考え、対処していく必要があります。
仕入面では、仕入単価が安くなる、リベートがもらえるという理由で
大量仕入をするケースが考えられます。
確かに単価が下がるのでコスト削減になりますが、
売れ残ってしまうと、資金繰りを悪化させるので、
安易な大量仕入は、しないようにしましょう。